その道のプロフェッショナル

人間は誰でも年をとります。元気だと思っていた親が、そのうち一人で生活を送るのが難しくなり、介護保険サービスに頼らざるを得なくなった時、いろいろ相談できるのがケアマネジャーです。
ケアマネージャーの主な仕事は、要介護認定された介護者や家族の希望を聞いてケアプランを作成することです。ケアプランとは、介護者がこれからどのような生活を送るのか目標を設定し、利用するサービスの種類や頻度を決めた計画書のことです。
ケアプランの作成以外にも、定期的に介護者のお宅を訪問し、介護者や家族に様子を聞いて状況のチェックをします。問題があれば介護サービス担当者と介護者本人、家族で話し合いをし、よりよい生活を実現するために努力していきます。
介護認定を受けた方の場合、なかなか自分の意志を伝えるのが難しいことがあるので、細かい観察能力のある人がケアマネジャーとして適しています。

ケアマネージャーは国家資格ではなく、各都道府県が管轄している介護支援専門員の試験に合格し研修を受けて得られる公的資格です。受験資格は、介護福祉士や看護師の資格を有すこと、または生活相談員の経験者であったり、施設での実務経験が5年以上ある人が受けることを許されます。そのため、介護や福祉のプロフェッショナルと言えます。
ケアマネジャーは、居宅介護支援事業所や、介護保険施設などに所属しています。そのため、もしケアマネージャーの助けが必要な場合は、地域包括支援センターか、市区町村の窓口などに問いあわせれば、介護支援事業所などを紹介してもらえるでしょう。